
こんにちは。いちごのシニア通信局です。
今回は、旅の思い出を一つお届けします。
年を重ねると、車での遠出がだんだん難しくなってきます。若い頃は何時間運転しても平気だったのに、今では体力や集中力を考えると、近場で済ませようかな…と弱気になることもあります。
そんな私ですが、コロナの感染者が「ゼロ」と報道されていた頃に、思い切って5回目の四国の旅に出ました(5泊6日)。「せっかく行くなら、まだ足を運んだことのない場所へ」と心を決めて。
行き先に選んだのは、高知県大豊町にある八坂神社の「杉の大杉」。
実は観光案内所で教えてもらった場所。
樹齢3000年、夫婦杉の伝説

「杉の大杉」は、推定樹齢3000年ともいわれる巨木で、国の特別天然記念物に指定されています。2株の杉が寄り添うように立っていますが、根っこはしっかりつながっていることから「夫婦杉」とも呼ばれています。
最古の昔、この大杉は須佐之男命(すさのおのみこと)が植えたという伝承が残っており、神話の世界と現実が交わるような場所。
その大きさと存在感に、ただただ圧倒されました。大自然が育んできた年月の重みが、風にそよぐ葉音からも伝わってくるようでした。
出世杉と美空ひばりさんの祈念
戦後まもない頃、まだデビューしたばかりだった美空ひばりさんも、この大杉の前に立ったそうです。大けがからの復帰を願い祈念し、その後は昭和の大スターと呼ばれるほどに大活躍したことから、「出世杉」とも呼ばれるようになりました。
ひばりさんの没後、大スギの近くに遺影碑と歌碑が建立されています。14歳の頃のひばりさんの姿が刻まれた遺影碑からは、押しボタンスイッチで「川の流れのように」「龍馬残影」「悲しき口笛」の3曲が流れてきます。昭和を生きた私たちシニアには、心にしみる歌ですね。
そのエピソードを知ってから眺めると、大杉はただの木ではなく、時代を超えて多くの人の希望や祈りを受け止めてきた存在なのだと実感しました。
威厳とエネルギーをくれる大杉
目の前に立った瞬間、威厳すら感じさせるその姿に言葉を失いました。
自然の力強さと、静かな包容力。
振り返れば、この旅の思い出は今も私の「生きるはり」になっています。人生でくじけそうになった時、あの大杉を思い出すと、不思議とエネルギーがわいてくるのです。
杉の大スギの場所はコチラ → (地図を見る)
おわりに
「杉の大杉」に会いに行ったのは偶然の旅路でしたが、私にとっては心の宝物になりました。高齢になっても、いや、だからこそ一歩踏み出して行ってみる価値のある場所だと感じます。
いつかまた訪れる日を夢見て。
そして今日も、大杉を思い出しながら元気をもらっています。

