
一人暮らしの自立、ほんとうに大丈夫?
最近、ネットのニュースで「一人暮らしの高齢者の自立」が話題になっていました。
一人暮らしに限らず、「だれにも頼らずに生きたい」という思いは、多くのシニアが胸に抱く気持ちかもしれません。私自身も、「人に迷惑をかけたくない」と思うことが最近増えてきました。
けれども、自立しているつもりでも実際には“ぎりぎり”の状態で頑張ってしまっている人も少なくないようです。
気づけば、困りごとを誰にも話せず、孤立してしまうことも……。
「自立」と「孤立」は似ているようで、大きな違いがあります。
頼れる制度を知ることも、自立のひとつ
自立とは、最後まで一人で頑張ることではありません。
「頼れる制度や情報を知り、必要なときに自分の意思で選ぶ」こともまた、自立の形なのだと思います。
高齢者が利用できる代表的な生活支援制度をいくつか紹介します。
高齢者福祉資金貸付制度(生活福祉資金貸付制度の一種)
冷蔵庫や洗濯機など生活に欠かせない家電の買い替えに、無利子または低利で借りられる制度です。保証人が不要の場合もあり、年金だけではまかなえない出費の助けになります。
👉窓口:市区町村の社会福祉協議会
介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)
要介護認定を受けていなくても、「ちょっとした困りごと」に対応してくれる仕組みです。買い物や掃除、見守りなどを地域のサービスとして受けられる場合があります。
👉窓口:市区町村の高齢福祉課・地域包括支援センター
高額療養費制度
医療費が一定額を超えると、超過分が払い戻されます。長期の通院や入院が続くときには大きな安心につながります。
👉窓口:加入している健康保険(後期高齢者医療制度、協会けんぽなど)
臨時特別給付金(住民税非課税世帯等を対象)
物価高騰や感染症の影響に対応して、国や自治体が一時的に実施する給付金です。対象者や金額は時期によって異なり、自治体からのお知らせを見逃さないことが大切です。
👉窓口:市区町村の生活支援課・福祉担当窓口
地域包括支援センターは「身近な相談窓口」
「自分が対象かわからない」
「こんなことを相談していいのかな?」
そんなときこそ、地域包括支援センターを頼ってみましょう。生活の不安や困りごとを幅広く相談できる場所です。
声をあげることは恥ずかしいことではなく、未来の自分を守る第一歩です。
自立と孤立の違いを意識して
自立とは「一人で耐え抜くこと」ではありません。
情報を持ち、必要なときには声をあげ、制度や人の手を借りる。
それは決して弱さではなく、安心して暮らすための「力」なのだと思います。
孤立しないために、今日からできることは「まず知ること」そして「相談してみること」。
未来の自分を守るために、一歩踏み出してみませんか?

