
こんにちは、いちごのシニア通信局です。
同じ「敬老会」といっても、時代とともに大きく姿を変えてきましたね。わたし自身も敬老会に出席するようになり、今どきの落ち着いた雰囲気に「へえ、こんな感じなんだ」と思ったものです。けれど頭をよぎったのは、子どものころに見た昭和30年代の敬老会。あの時代の私のふるさと(農村)にとっては、まさに一大イベントでした。
昭和の敬老会は村の大イベント
当時の会場は、保育園と公民館を兼ねた建物。とにかく人、人、人であふれ、立ち見が出るほどでした。最前列にはご高齢の方々、その後ろには村人たちが詰めかけ、まるで「村をあげてのお祭り」そのもの。
私も待ちきれず、祖父母が出かける時間に合わせて家を出ていました。
婦人会のお母さんたちは、朝早くから料理を作り、高齢者がそろうころには、手料理を並べ、出演するのは顔なじみのおじさん・おばさん、青年団。普段は土のにおいがするような人たちが、濃い化粧をほどこし、春日八郎や美空ひばりの歌に合わせて踊る姿に、子ども心にもびっくりしたのを覚えています。我が家にまだラジオがなかった時は、この日聞く流行歌が耳新しくてたまりませんでした。
両親の舞台姿は気恥ずかしくて
なかでも忘れられないのは、わたしの両親の出番。母は股旅姿で木枯らし紋次郎のように扮し、父はマドロス風の踊りを披露。いつもは無口で汗だくの農作業をしている親が、舞台の上では別人のよう。子どもにとってはなんとも照れくさい光景でした。
「いったいいつ練習してたの?」と不思議に思うほど、農作業の合間に時間をつくっては準備していたのでしょう。生活に余裕はなくても、心の余裕があった時代だったのかもしれません。
今の敬老会と昔の敬老会
今どきの敬老会は、落ち着いて静かに高齢者をねぎらう場になっています。それはそれでありがたく、参加すると穏やかな気持ちになります。けれど昔は、「地区全体で高齢者をもてなし、みんなが楽しもう!」という熱気が会場を包み込んでいました。
思い返せば、娯楽が少ない時代だったからこそ、敬老会という場を生かし、地域全体で「笑い」と「楽しみ」をつくり出していたのでしょう。あの熱気を思い出すと、なんだか胸がじんわり温かくなるのです。
シニア世代にとってのメリット
懐かしい思い出をたどることは、心の若返りにもつながります。昔を語り合えば会話も弾み、自然と笑顔に。さらには「あのころ頑張っていた自分や家族」に気づき、これからの生き方の励みにもなります。
敬老会は単なる行事ではなく、世代を超えてつながる時間。今のかたちもまた、わたしたちシニアが「元気に生きている証」なのだと思います。
皆さんの子供の頃の敬老会の思い出は、いかがなものでしたか?

