
こんにちは、いちごのシニア通信局です。
春になると、店先に並ぶ食材を見ているだけで、なんだか胸の奥がざわざわしますよね。
わたしも同じです。
つわぶきやワラビを見つけた瞬間、「ああ、春が来たなあ」と、心の中でそっとつぶやいていました。
若いころは気づかなかったのに、今はこういう小さな季節の変化が、何よりの楽しみになりました。
店頭に並ぶ春の恵みと、少しの驚き

つわぶきとワラビ。
どちらも、春を代表する山菜です。
昔は、こういうものは買うものではなく、取りに行くものでした。
店頭にきれいに並んでいる姿を見ると、便利な時代になったなあと思う反面、少しだけ不思議な気持ちにもなります。
つわぶきの皮むきで、指先が真っ黒になったこと。
あの独特の匂い。
決して楽な作業ではなかったのに、なぜか嫌いではなかったんですよね。
ワラビを見ると、家族の時間がよみがえる

ワラビを見ると、堤防で過ごしたあの時間を思い出します。
弟たちと一緒に夢中で探して、見つけるたびに声を上げて。
でも、下ごしらえや料理は、いつも母任せ。
今思えば、なんとも気楽な役割でした。
それでも、あの時間があったからこそ、
ワラビはただの食材ではなく、「思い出の味」になっています。
苦みがおいしいと感じる、今のわたし
つわぶきもワラビも、少し苦みがあります。
子どものころは、この苦みが苦手だったのに、今ではこの味がたまらなく好きになりました。
不思議なものですね。
年を重ねると、味の感じ方まで変わってくる。
このほろ苦さが、春の訪れを教えてくれるようで、
「今年もちゃんと春が来たなあ」と、安心するのです。
今夜は、春を一皿に

今夜は、つわぶきとワラビに、あげとシイタケを合わせて、炊き合わせにしました。
特別な料理ではありません。
でも、こうして季節のものを一緒にいただくと、それだけで立派なごちそうです。
ひと口食べると、
あのほのかな苦みが口に広がって、思わずほっとしました。
「おいしい」というよりも、
「落ち着く」「なじむ」といった感じでしょうか。
気がつけば、心までゆるんでいる自分がいました。
春の味は、心を整えてくれる
若いころは、にぎやかな食卓や豪華な料理がうれしかったけれど、
今はこうして、季節の味を静かにいただく時間が、とても愛おしく感じます。
つわぶきとワラビの苦みは、
ただの味ではなく、これまでの暮らしや、家族の記憶や、自分の歩んできた時間まで連れてきてくれるようです。
シニア世代になった今だからこそ、
こういう一皿のありがたさが、じんわりと分かるのかもしれません。
今日も、しあわせは台所から

ほのかな苦みに、ほっとした幸せを感じて。
春の恵みをいただきながら、
「今日もいい一日だったなあ」と思える。
そんな時間が、何よりのごちそうです。
これからも、季節の味を大切にしながら、
日々の暮らしを味わっていきたいですね。
▼こちらのブログも運営しています。
日本のひなた・宮崎県の魅力を発信!
ひなたのばあさん凸凹日記


