
こんにちは、いちごのシニア通信局です。
歳を重ねると、
「あれ?鍵どこ置いたっけ?」
「名前が…のどまで出てるのに!」
なんてことが、日々のスパイスのように増えてきます。
若いころなら落ち込んでいた“小さなズレ”も、
いまのわたしたちには 「まあ、そんな日もあるよね」 と笑える余裕が生まれてくるものです。
そんなシニア世代の気持ちを、もっと軽くしてくれる本があります。
赤瀬川原平さんのエッセイ 『老人力』 です。
この本は、平成10年(1998年:赤瀬川さん、61歳)に出版され、その年の流行語大賞に!
※赤瀬川原平(1937年~2014年、日本の前衛作家、随筆家、作家)
老いを「力」として楽しむ発想
【 命日 10月26日 】
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) October 25, 2025
赤瀬川原平 (1937-2014)前衛芸術家・作家
前衛芸術家、作家、路上観察家、エッセイストなど多彩な顔を持つ赤瀬川原平。「観察」することを表現の原点にし、何気ない日常のなかに芸術を見出した。https://t.co/pS4AOg9QTT#NHK人物録
赤瀬川さんは、加齢とともに増える忘れ物や勘違いを、
ただの“弱り”とは見ませんでした。
むしろ、
- 物忘れ → 「記憶が熟成している」
- 財布を忘れる → 「軽快な老人力が働いた」
- 名前が出てこない → 「脳の中で散歩中」
と、ユーモアたっぷりに“力”として再定義します。
この柔らかさがなんとも心地よいのです。
わたし自身も最近、
冷蔵庫に入れたはずのものが見つからず、
よくよく探したら思いもよらなかったところから出てきたことがありまして…。
そのとき、胸の中で小さくつぶやきました。
「おお、これがわたしの老人力か」と(笑)
日常の小さな失敗を、笑顔のタネに
『老人力』を読むと、
自分のちょっとしたドジを笑い飛ばせるようになります。
シニアになると、どうしても
「迷惑をかけてはいけない」
「しっかりしなきゃ」
と思いがち。
でも赤瀬川さんは言います。
年を取ると、だんだん“ゆるんで”くる。
そのゆるみが、実はいい味になる。
この視点、なんだか救われませんか?
シニアにこそ読みたい理由

◎ 自分を責めない心が育つ
小さな忘れ物も“熟成中の記憶”だと思えると、気持ちが楽です。
◎ 人との会話が明るくなる
「最近、わたしの老人力がすごくてね」と
笑い話にできると、場がふわっと明るくなります。
◎ 老いを前向きに受け入れられる
“老いは衰え”というイメージが、じわじわ和らぎます。
老いを“味わい”に変えていこう
『老人力』は、
「年を取るのも悪くないよ」と背中を押してくれる一冊。
気がつけば、
自分の生活の中にも小さな“老人力”があちこちにあって、
そのたびにクスッと笑えるようになります。
年齢は増えていくけれど、
そのぶん 人生の味わいも深くなる。
そんなことを優しく教えてくれる本でした。

